南カリフォルニアの郡は高速道路沿いにソーラーパネルを設置することで27万戸の住宅に電力を供給できる可能性がある：報告書

南カリフォルニアのロサンゼルス、ベンチュラ、サンディエゴの各郡では、幹線道路に太陽エネルギーインフラを設置することで、年間27万戸以上の住宅に電力を供給できる可能性があることが新たな分析で判明した。

カリフォルニア州環境研究政策センターが木曜日に発表した報告書によると、この3つの郡には高速道路沿いに太陽光発電を開発するのに適した4,800エーカー以上のスペースがあり、最大960メガワットの再生可能エネルギー容量を収容できる可能性があるという。

「この夏の記録的な猛暑は、太陽光発電を含むクリーンエネルギーへの移行を加速する必要があることを緊急に思い出させてくれます」とカリフォルニア環境研究政策センターのクリーンエネルギー擁護者のスティーブン・キング氏は声明で述べた。

サンディエゴのインターチェンジは 1 つだけで、カブリロフリーウェイとクレアモントメサブールバードが接続されています。交通革新非営利団体The Rayがカリフォルニア環境環境向けにまとめた分析によると、交差することで、年間180世帯に電力を供給するのに十分な太陽エネルギーを生成できるという。

カリフォルニア州のジョシュ・ベッカー上院議員（民主党）は声明で、「この新しい分析は、クリーンエネルギーを生成するためにカリフォルニアの高速道路沿いの土地を利用することを強く主張している」と述べた。

「たった 3 つの郡が高速道路沿いにこれだけの太陽光発電の可能性を秘めているとしたら、州全体の可能性を想像してみてください」とベッカー氏は付け加えた。

報告書の面積は、すべての適切な土地が開発された場合の技術的可能性の合計を反映していると著者らは指摘した。これには、安全または環境上の理由から除外されたゾーンに位置しない高速道路沿いのすべての土地も含まれる。

報告書によると、分析から除外された一部の地域には、保護地、道路の通行禁止区域内、パイプライン、送電線、その他のインフラの近くの場所が含まれていた。

高速道路の近くに太陽光発電を設置すると、これらの地域は通常、既存の送電線の近くに位置するため、迅速に導入できるという事実など、多くの利点がもたらされると分析は指摘しています。

分析によると、実用規模の太陽光発電プロジェクトは完了までに6年、必要な送電線の計画と建設だけで13年かかる可能性がある。

幹線道路に隣接して太陽光発電インフラを設置することは、カリフォルニア州の長期的なクリーンエネルギー目標にも貢献すると同時に、送電網の信頼性を高め、カリフォルニア州が極度の熱波に耐えるのに役立つと著者らは説明した。

このようなプロジェクトはリース料や発電による追加収入も生み出すだろうし、太陽光発電開発業者はこれらの道路沿いの敷地を維持管理する責任を負うことができる、と分析は付け加えた。

一方、カリフォルニア州はまだ幹線道路沿いに太陽光パネルを設置していないが、メイン州やジョージア州など他のいくつかの州はすでに設置していると報告書は指摘している。そして2021年、連邦道路局はこうした幹線道路での再生可能エネルギー発電を促進するためのガイダンスを発表した。

「カリフォルニア州は、高速道路沿いなどのすでに開発された地域への太陽光発電の導入で先頭に立つべきだ」とキング氏は述べた。

「広大なコンクリートジャングルの生産性を最大限に高め、道路脇の太陽光発電で電力を供給する未来に向けて前進しましょう」と彼は付け加えた。